信濃三十三観音・二十九番札所
佐久三十三観音・一番札所
山号は布引山。観音堂には聖観音が祀られています。宗派は天台宗。
住所は長野県小諸市大久保2250
千曲川の左岸にある県道40号線を進むと、切り立った崖が目立つ場所があります。東御市と小諸市の境の崖の中腹に釈尊寺はあります。
724年に行基により創建と伝わる。748年に岩窟伽藍を造営。
1548年に武田信玄が攻めてくると焼失。1556年に望月城主・滋野左衛門佐(望月信雅)が本堂を再建。しかし、1723年に火災で焼失。
その後、小諸藩主・牧野康明により諸堂が復興する。
現代になってからは、1985年に大改修がされ、登り易くなっている。
県道40号線沿いの参道入り口はかつて布引駅があり、その場所に駐車ができます。
駐車場には『牛に引かれて善光寺参り』の伝説について書いてある看板もあります。善光寺のホームページにもこの伝説が載せてあるので一読ください。→善光寺法話
ここから15分ぐらい、山を登って行きます。急で、石も多いので、雨天は登らない方が良いです。
参道には、参詣者が寄進した石仏が幾つも安置されています。また、牛に見える石とか、善光寺まで通じる穴などもあります。
本堂も後少しと言う所で仁王門が現れます。仁王門には通らないように竹が差してありました。昔はここから岩場を抜けると小諸の街が一望できたのですが、崩れているようで、通れません。
本堂まで登ると、観音堂が見えてきます。
本堂から観音堂までの短い道中、いろいろなあります。
牛にひかれて善光寺参りにあやかった牛があったり、県宝の白山社があったり、愛染明王や六地蔵などが並んでいます。
石をくり抜いたトンネルを抜けると、国の重要文化財の観音堂宮殿が見えます。
床の端っこに立つと、少し怖いです。
ここから本堂も見えますし、下の方を見ると仁王門も見えます。
さらにこのお寺は山の方に林道が伸びています。林道を抜け、山道に入ると、やはり、小諸が見える所に行けると言われていますが、調査日が雨だったので断念しました。