満願寺

信濃三十三観音・二十六番札所。川西三十四観音・一番札所。

山号は栗尾山。御本尊は千手観音。宗派は真言宗豊山派。

住所は安曇野市穂高牧1812。

神亀年間(724~729)に創建と伝わる。坂上田村麻呂とも縁がある古刹。

古代の牧があった地であり、この地の菩提寺として信仰を集めてきた。

武田氏の侵攻で焼け落ちるが、1585年に小笠原貞慶が尊應法印を中興開山として現在地に復興させ、小笠原家の祈願寺とした。

江戸時代には36堂もある大伽藍を構えたが、明治の廃仏毀釈により一時廃寺となる。1876年に復興する。

満願寺は県道25号の信号機、深草東部より一つ南側の交差点を西に登って行きます。少し心細くなってくると、左に林道へ進む道が現れます。ここを行くと本堂へ来るまで行けますが、お勧めしません。

曲がらず、まっすぐ『微妙橋』を目指して進むと、大きな駐車場があり、微妙橋と地蔵堂がありますので、そこを登って行くルートが一番安全でしょう。

森の中を登って行くので、清々しい気持ちになれます。

そして、仁王門を抜けると、右手側にツツジの咲く庭があります。ショウジョウモミジだと思われる木もありましたので、ツツジの時期と秋に二度楽しめるはずです。

2020年5月17日 調査

2020年5月18日 花岡武彦 執筆