菩提院

信濃三十三観音・十九番札所。北信三山の一つ。
山号は小菅山。御本尊は馬頭観音。宗派は真言宗智山派。
住所は飯山市瑞穂7082

 役小角により680年に修験霊場として開山したと伝わる。坂上田村麻呂により、菩提院の本寺となる元隆寺が創建。室町時代には隆盛を極め、37坊で300人の修行者がいた。

戦国時代に入り、上杉謙信と武田信玄が争うと、1567年に川中島で上杉が負けると、上杉方であった小菅山は武田方により本堂以外を焼失する。その後、1591年に上杉景勝により奥社が再建される。

明治の廃仏毀釈により、元隆寺の中心寺院である大聖院が以降、小菅神社となり、この時に寺院に関する諸物が末寺であった菩提院に移されました。

 上信越道豊田飯山インターで降りた後、一旦飯山市内へ入り、国道403号を北上。大関橋西を東側に曲がり、橋を渡った後は県道38号へ入り、小菅北竜湖入り口信号機を東に進むと、小菅の集落への入り口を示すように仁王門があります。なお、その奥は北竜湖。さらに奥は野沢温泉スキー場です。

菩提院の駐車場は集落の坂を登って行くと、お寺の直ぐ近くにあります。

小菅の集落は全体が霊場であったと感じる場所でした。

集落も興味深い所が多く、夏であれば奥宮への散策も良いなと感じました。

2021年3月17日 調査

2021年5月15日 花岡武彦 執筆