西明寺

信濃三十三観音・九番札所
山号は時頼山。御本尊は千手観音。
長野市塩生甲3074。
無住で地域により管理されています。

成り立ちは鎌倉時代の執権・北条時頼が隠居して最明寺入道を名乗り、諸国を旅した時に当地に庵を作り、観音様を安置したのが始まりと伝わります。
1852年に今の場所より山中にあったのを当地に移転。1933年に御堂と観音様は消失しますが、小川村の高山寺より観音様を迎えて、堂を再建しました。

国道19号から小田切ダムへ入ると、細い登り坂があります。そこをつづら折りに進むと、西明寺のある吉久保集落へ辿り着きます。
塩生地区は全体的に細い道が続きますので、注意してください。
また、旧小田切の中心部からも来る事はできます。

集落周辺には駐車場はなく、道路に道の隅に停めて参詣してくださいと言う看板がありましたので、駐車して参詣しました。

集落内を登っていくと、観音堂が見えてきます。また、そのすぐ隣には集会場が見えます。
観音堂脇の坂を登ると古墳群を見ることができます。また、山へ進むと小田切氏が治めた吉窪城跡に行けます。


2021年3月3日 調査
2021年3月21日 花岡武彦 執筆